JJUG CCC 2018 Fall

1年ぶりにJJUG CCCに参加しました。それまでは毎回参加していたのですが、今年はアメリカに住んでいたのでその間は参加できずにいました。多くの方と再会できたり新しい出会いもありました。今年は12月の開催となってCCC Winterなのでは感もありますがFallです。

 

参加一覧です。

・[JJUG基調講演]Javaの未来を考えよう

・[Oracle基調講演]Java Concurrency, A(nother) Peek Under the Hood

・[ランチセッション]これが私の(コミュニティでの)生きる道

IBM CloudとKubernetsでSpring Bootのマイクロサービスを簡単に!

・今こそStream API入門

・Revisiting Effective Java in 2018

・アンカンファレンス 英語の勉強/勉強会に連れて行く/JavaCampionのなり方

・「マイクロソフト牛尾さん渡米直前記念」外資系企業で働くエンジニアの生産性向上物語

・懇親会&LT

 

[JJUG基調講演]Javaの未来を考えよう

5分くらい遅れて参加しました。会長が司会進行してせろさんとじゅくちょーさんときしださんとディスカッションしました。Javaの歴史を振り返ってこれからのJavaの技術的な話とコミュニティやエンジニアとしてのあり方について話していました。特にじゅくちょーさんが前からおっしゃっている「日本のエンジニアはそろそろフリーライドだけのテイクしてもらう立場からギブもしていきませんか」という意見に賛同します。この意見はじゅくちょーさんがOracle Code Oneの後にtwitterで書いていてそれを見た時から私の頭の中でモヤモヤしたものがスッキリしました。私もなんとなく気づいていましたがじゅくちょーさんのつぶやきを見て「これだ!」と納得しました。確かに言語や時間と行った障害はあると思うので全員が海外カンファレンスに登壇することは不可能だとは思いますがOSSを使うだけからプルリクを送ったり日本語の説明がなかったら作ってみたり何かしら世界に貢献できることはあると思います。

ディスカッションの中で次のステップをいうキーワードが出ていましたが、私の次のステップは「世界の人が聞きたいと思う技術の話をOracle Code Oneでする」だと考えています。今年はOracle Code Oneでコミュニティの話をしました。それが私の土俵なのでその話ができたのだと思います。そしてこれまでの日本のJavaエンジニアやコミュニティの活躍があったからこそ私が登壇することが出来たと考えています。これから社会人になってJavaにもっと関わって技術の面からも貢献していきたいです。

[Oracle基調講演]Java Concurrency, A(nother) Peek Under the Hood

ラズパイで並列処理で起こり得るバグを再現するデモを見せるために色々な説明がありました。勉強になりました。CPUの違いで結果が変わったりするのは驚きです。途中で息抜きで全然関係ない話をしますと行って特殊相対性理論の話がありましたがすっごい関係のある話でした。

[ランチセッション]これが私の(コミュニティでの)生きる道

コミュニティにどう関わるかと行った話でした。ここでもじゅくちょーさんの「フリーライドから次のステップへ、ギブアンドテイクしましょう」の話題に触れました。やはりフリーライドは日本のエンジニアが感じている問題意識であって世界から見ても日本はギブ不足なのかもしれません。

IBM CloudとKubernetsでSpring Bootのマイクロサービスを簡単に!

IBMクラウドを使ってSpring Bootで作ったアプリをKubernatsで簡単に公開する発表でした。IBM Cloudは無料で使えるライトアカウントというものがあるそうでワトソンのAPIを呼べたり一個だけならコンテナも使えるそうです。

今こそStream API入門

櫻庭さんによるStreamやラムダ式に関する発表でした。「StreamはJava8ですよね?なんでこんなに人がいるんですか?」から始まるセッションでした。さすがは櫻庭さんといったわかりやすい内容でした。

Revisiting Effective Java in 2018

英語部屋のセッションも聴きにいきました。RedHatのTシャツやタブレットを配る豪華なセッションでした。詳しい話は本や下の動画にあります。

youtu.be

アンカンファレンス 英語の勉強/勉強会に連れて行く/JavaCampionのなり方

アンカンファレンスにも参加しました。私はせろさんとは違って最初から英語ができなかったので仕事も家庭もない学生の時期になんとか時間をかけて英語を勉強しないといけないと思い留学しました。その場所をサンフランシスコに選んでたまたまOracle Code Oneに参加できたのは運も良かったですが良い選択をしたと思っています。

勉強会に人を連れて行きたいけど、なかなかきてくれないという問題はコミュニティのあり方のような話まで広がりました。個人的には行きたいコミュニティがないけどコミュニティ活動はしたいと考えている場合はコミュニティを作れば良いと思います。

JavaChampionのなり方は人それぞれといいますか、こちらも話が広がってコミュニティに参加する理由などを話し合いました。せろさんによる、よこなさんのスパルタ司会教育を間近で見る事ができました。ちょっと元気がないように見えたせろさんでしたが、CCC後に微熱があったそうです。お大事に。

マイクロソフト牛尾さん渡米直前記念」外資系企業で働くエンジニアの生産性向上物語

牛尾さんと寺田さんの対話セッションです。物語ではないです(笑

ただ、内容としては面白かったです。用意していたにも関わらず、英語の話になって寺田さんが前からおっしゃっていた英語力の差がエンジニアの差になっている話の詳しいことを聞く事ができました。私は日本人の中で差が生まれていると思っていたのですが、世界的に見て差が広がっていると行った内容でした。調べ物をするときによーいドンで調べても圧倒的に海外の方は問題の解決が早いそうです。寺田さんと同じようなページを見ていてもその中でピンポイントで必要な情報を探していたと行ったエピソードがあったそうです。私もどこかで海外のエンジニアは概要を掴んで技術を使いこなし、コードを読みまくるような事はしないと書いてあったのを思い出しました。そこまでいくと問題解決や学習のプロセスが違ってくるように思いますが、知りたいことをいち早く掴むにはやはり英語力は必須だと思います。

懇親会&LT

懇親会LTに参加しました!実はじゅくちょーさんのフリーライド問題について前々からLTで話すつもりでした。あと、せろさんがJavaチャンピオンになった時にJava One登壇は「ぼくなんかにできるんだから、みんなにもできると思わせることができた」とブログを書いていたのですが、私からすると私がせろさんを知った時にはせろさんは既にすごい人だったので「ぼく『なんか』」と言われても違和感がありました。ただ、私がOracle Code Oneに登壇したことで皆さんに本当に「あいつが登壇できたなら、私にもできる」と思っていただけるようになったと考えています。お二人には事前にLTでお二人のつぶやきやブログを引用して良いですかと伺っており、お二人とも快く承諾していただきました。CCCのLTって面白いですよね。寿司を食べながらLTを見る。スポンサー様様です。寿司に限らずありがとうございます!

 本を書いたよこなさんとしょぼちむさんにサインを書いていただきました。お二人が書いた本は「いちばんやさしいGit&GitHubの教本」です。お二人には事前にサインを書いていただくようSNSでお願いしておりました。ただ、しょぼちむさんは私がサイン1号らしいです(出版は前日です)。この日のためにサインの練習をされたしょぼちむさんだったのですが、私以外からサインを頼まれなかったそうで私がサインをお願いした時は嬉しそうにしていました。私もサインをもらって嬉しいです。毎年研究室にGit初心者が入ってくるのでサインを見せて自慢します。そして買うように布教します。

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サインをいただいている様子です。

実は技術書の執筆は私の夢なのです。なので私の関係者が本を書いた時は必ずサインをいただいています。いつかサインを書く側になりたいですね。

 

次はJJUG CCC Springですね。JOnsenやJava Day Tokyoにも参加したいと考えています。